他の応募者と差をつける！志望動機の書き方〜具体的な書き方・NG例も解説〜

企業は志望動機を通して、応募者が業務を理解し、実際に活躍できる能力を持っているかを見ています。そのため、業界や企業の特徴を理解していることを示し、その上で自身のスキルや経験を活かし貢献できることを具体的にアピールすることが重要です。

企業が何を求めているか。企業の業務を理解し、その業務においてどのような力が求められるか、ということへの理解力。それに伴う自己理解。御社のこのポジションでこの力を活かしたい、と言えるかどうかが大事だと思います。

そうですね。良くない例として、自分のことを置き去りにして、企業の良いところだけをほめるケースが多々見受けられます。「グローバル展開している点が非常に魅力的に感じます。海外にも御社の良いところを伝えたいです。」など…
また逆に自身のことばかり語るのも良くないですね。自身の力や何になりたいか、などと企業の求めるものが紐づいていることが重要です。

最低限のポイントとして、まず文字数はしっかり埋めましょう。文字数が少ないと熱意・本気度が低く捉えられてしまう可能性もあるので、スペースいっぱいに書きましょう。
次に大切なのは、読み手に配慮すること。つまりは客観性を持って書くことです。自分を知らない人が読んだときに、「すごい」「確かにその力があるな」「うちで活躍できそうだな」と思わせることが重要です。実体験がなければ、どのようにその能力を身につけたのか、どの程度の実力なのかが他者には伝わりません。例えば、「キャプテンを務めた」と言っても、強豪校150人のキャプテンと、県大会出場を目標とするチームのキャプテンでは求められるレベルが異なります。どのような環境で、どのくらいの規模のチームを率い、どんな課題に直面し、それを克服するためにどのような力を発揮したのかを具体的かつ客観的に書くことで、説得力があり誰が見ても理解できる内容になります。

企業のHPなどを見て理解することも大切ですが、それだけでなく主体的に情報を取りに行く姿勢が重要です。例えば、社員にアポを取って話を聞いたり、人脈を活かしてつながろうとする行動は、熱意や行動力の表れにもなります。また、どのように情報収集を行い、どんな工夫をしたのかを示すことで、企業研究への本気度が伝わります。説明会で積極的に質問をすることも有効で、単なる情報収集にとどまらず、自ら行動し、考えを深めることで自分なりの解釈や企業との相性が自ずと見えてくると思います。

差別化できるに越したことはありませんが、必須というわけではありません。特に同業他社を志望する場合、他社との差別化よりも「なぜこの企業なのか」という自分の軸を明確にし、その企業でのキャリアが自分の目指す未来につながることを示すことが重要です。
過去の実体験を通じて得た学びやスキルが、どのように未来の自分に結びついているのかを論理的に示せれば、それが他社でも評価される内容であっても問題ありません。大切なのは、過去と未来がつながり、企業での成長が自分の目指す姿に直結することを伝えられるかどうかだと思います。

原体験を元にどんな環境下で力を発揮するのか、自分なりの工夫で解決してきたか、がきちんと書けるかは一つ大事なポイントだと思います。
エントリーシート（ES）の添削でよく見られる課題として、問題や課題を明確にせずに、施策や行動だけを述べてしまうケースがあります。施策を実行するに至った背景が書かれていないと、「なぜその行動を取ったのか」が不明瞭になり、単なる経験の羅列に終わってしまいます。そのため、「どのような課題があったのか」「なぜそれが問題だったのか」を明確にし、それに対してどのように考え、どのような行動を取ったのかを論理的に説明することが重要です。問題発見能力があることを示せれば、より説得力のある内容になります。
他者の目を通すことはとても大切なので、添削系のサービスを利用したり、身近な先輩・知り合い、直近でESが通っている友人などに見てもらうのが良いと思います。

オーソドックスな流れとしては以下のような形式が良いかと思います。

■結論
志望理由は3点あります。

①点目は、裁量権がありチャレンジできること。
②点目は、20代のうちに〜力をつけられること。
③点目は、成果がわかりやすく、頑張りが直接評価される環境があること。

など、将来どうなりたい・何を目指したいか、を端的に述べられると良いと思います。

■詳細な理由
①〜③について、原体験での課題と施策を交えて根拠を説明します。

■入社後どうしたい・どうなりたいか
御社について〜〜〜〜〜理解しています。その上で入社後どんなふうに活躍していきたいです。と締めくくります。

とりとめなく書かれているなどは良くないと思います。人事・採用担当者は大量のエントリーシートに目を通すため、結論を先に述べ、数字を活用して視覚的に伝わりやすくすることが重要です。接続詞で長くつなげると冗長になり、要点がぼやけます。簡潔で論理的な構成を意識し、端的に内容を伝えることで、読み手に強く印象づけることができます。